長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

今日のナガジョ

2014.05.21 Wed

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 本日、5月21日は本校の創立記念日につき、学校はお休みです。生徒の皆さんは、明日から始まる中間考査に向けた勉強に勤しんでいることでしょう。
 さて、本校は来年90周年を迎えます。1925(大正14)年の開校以来、それぞれの時代における社会の要求に応えながらも、一貫して女子教育を行ってきました。今日はその長きにわたる歴史の1ページをご紹介したいと思います。
 それは、本校の礎を築いた小林倭文先生が赴任された頃の話です(昭和9年頃)。その当時はまだ校舎もなく、旅館の一部を借りて教育活動をしていました。倭文先生の回顧によれば、「二つならんだ下駄箱に、三足の赤い鼻緒がキチンとならんで、奥行のない十畳位の二教室と、にぶい光の射し込んでいた職員室、校具も教具も乏しくて運動具は何もない。だが三人の生徒の瞳は清純で勉強好きのようで私を魅了した。」とあります。2つの教室に3名の生徒、そして不十分な設備・・・今では考えられません。さらにいえば、この仮の校舎はその年の夏頃、屋根瓦が崩れ落ちて、教室内は乾いた粘土が飛散するような状態になったそうです。しかし、それでも生徒達は「机に向かっていた」といいます・・・。
 その頃から半世紀以上経て、幾度かの校舎移転があり、校名も変わりました。そして、現在新校舎には、最先端の教育設備が設けられています。時代のニーズを取り入れると同時に、開校当初のひたむきな教育に思いを馳せ、生徒ひとり一人と共に新しい長野女子高の歴史を築いていければと思います。写真は長野高等実践女学校時代の様子(昭和18年)と創立30周年記念式典の様子(昭和29年)です。(担当:2学年)

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