2017.08.20 Sun
8月17日~19日の3日間、インターアクトクラブ(IAC)の生徒8名が恒例の東北研修を宮城県で行ってきました。この研修は北信のインターアクトクラブ3校(文化学園長野中学・高校IAC、須坂創成高校IAC)が合同で行っている活動です。東日本大震災で大きな被害を受けた地域へのボランティア・支援活動を中心に、復興の様子を学んできました。その研修の様子をごく簡単にご紹介させていただきます。長文になります。お時間のない方は、写真だけでもご覧いただけたら幸いです。


長野から6時間以上かけて宮城に着いた私たち一行は、昨年もお世話になった明成高校IACの皆さんのご案内で、塩釜港よりフェリーに乗って松島湾の野乃島に向かいました。ここでは美しい海をバックに白菜の種まきを通して交流を行いました。なぜ白菜なのか・・・これには松島地域と長野県をつなぐ深い理由があるのですが、その話はまたの機会にします。ただ塩害に強いとされる白菜は、この地域において復興のシンボルともいえる食材です。
総勢50名以上の若者たちが野乃島に集い、「種をまく」。まかれた種は若者たちに何を実らせるでしょうか。集合写真は全員が笑顔です。最初の頃の東北研修では笑顔もピースも一切ない、「被災地」を学びましたが、これからの東北に必要なことはこの若者たちの笑顔かもしれません。


二日目はピースボート石巻の山元さんのご案内で石巻を中心に震災と復興について学びました。写真の奇妙な海産物は「ほや」です。海のパイナップルと呼ばれる海底の原索動物です。訪れた牡鹿半島はほやの養殖がさかんな地域でしたが、震災で甚大な被害を受けました。現在、ようやく養殖は再開されましたが、その間に途絶えてしまった流通や消費はなかなか元には戻りません。そのため、年間何千tものほやが廃棄処分されています(廃棄すると国から補助金がおります)。
それでは本当の復興につながらないということで、どのようにほやを生かしていくかが課題になっているそうです。私たちはほやの養殖に必要な「しらこづくり」のお手伝いをさせていただきました。これはかきの貝殻に穴をあけ、ヒモを通してつくるものになります。ほやの卵をこのかきの貝殻に付着させて、育てるそうです。何千本も必要になるわけですが、全て手作業です。地道な作業になります。
この日の最後は東日本大震災で地域全体が壊滅的な被害を受けた雄勝町で、みらいサポートいしのまきの語り部さん(雄勝町出身の佐藤さん)より、震災時のお話をうかがいました。
お話は私では言葉にできないところがあります。大切な人の命を守るということ、亡くすということ、そうした経験を抱えて生きている人が、たくさん暮らしている地域だということを改めて実感させられました。震災を体験していない世代の若者が、現地で話を聞くということにも、大きな意義があった思います。


最終日は恒例となった「雄勝ローズファクトリーガーデン」でのボランティアです。津波で町の中心地をほぼ流された雄勝町につくられた小さな花壇です。親類を弔うために、徳水さんが植えた花に地域の人が集まり、やがて憩いの場となり、私たちも含め全国のボランティアも集まり、交流するようになりました。簡単な除草作業しかできませんが、心から感謝してくださる徳水さんの姿にいつも心が打たれます。またここに来たいと思うのはそのためだと思います。今回も3日間、大変実りある研修となりました。
最後になりましたが、本研修でお世話になった皆さま、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。お読みいただいた皆さま、長文、大変失礼いたしましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。東北で学んだことを、こうして伝えていくことが大切かと思います。「震災のことは忘れてもいい(辛いことも多く、思い出さなくてもいい)、ただ、震災で学んだことを忘れてはいけない」。そんな言葉が印象に残っています。全校生徒の皆さんにはクラブ員より報告させていただきます。(担当:係)