長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

今日のナガジョ

2015.06.15 Mon

 small-相生座長野市の権堂町には日本一古いといわれる映画館があります。増改築を重ねてきたとはいえ、建物自体は明治時代に建てられたものだとか。それが長野松竹相生座さんです。さらに、県内初の映画(当時は活動写真と呼ばれていました)が上映されたのもこの映画館で、1897年(明治30年)のことだそうです。その相生座さんで現在上映中なのが、「アラヤシキの住人たち」。ドキュメンタリー映画で撮影地は北安曇郡小谷村。車の通わない山道を1時間半歩いたところにある茅葺きの家「アラヤシキ」が舞台です。ある映画ライターの方がこんなことを書いています。「アラヤシキ、この場所に長くいすぎると、たぶん世間に戻れない。また、世間の価値観に順応している人にとっては、きっと異様な場所でしかない。そして、世間の価値観に沿って生きながらも違和感を抱えている人にとっては、心をざわつかせるだろう。動揺させ、不安に、不穏にさせるだろう。人の心をざわつかせる場所――まさに阿頼耶識だ」。映画の冒頭はこんな言葉が映し出されて始まるそうです。「あなたという人は地球始まって以来、絶対いなかったはずです。あなたという人は地球が滅びるまで出てこないはずなんです」。集団生活とか、大勢の人たちの中で過ごすことに不安や抵抗があったり、やっぱり苦手だなぁと感じたり、あるいは、はぁ~、なんだか最近疲れちゃったなぁ、などと感じたりしているみなさん、ちょっと映画館に行ってみるのもいいかもしれません・・・ヨ。(担当:教務)

ページのトップへ