長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

今日のナガジョ

2015.07.18 Sat

 small-DSCF2753今日は、節目となる第60回白梅祭の中で、「創立90周年記念式典」が行なわれました。ご来賓のみなさまを始め、大勢の方々にご列席をいただきました。ありがとうございました。 記念事業の一つとして「創立90周年誌」を発刊いたしました。その中より学校長の言葉をご紹介いたします。

 「90周年を迎えて」 本校は、大正14年に長野和洋裁縫女学校として開校されて以来、幾多の変遷を重ねながら、本年で90周年を迎えました。これも、卒業生、同窓会、PTAの皆様、近隣の方々、関係諸機関の皆様、歴代教職員、そして現在在校している生徒諸君の尽力の賜物と感謝申し上げます。 

 今から40年前の「創立50年史」の巻頭にて、初代理事長の小林倭文(しずり)先生は以下のように書かれています。「開学当初、自由と情熱を燃焼できる教育の本場は私学にあることを承知していたが、時の現実現象は痛々しい限りでありました。茨を開拓するにも煮て、理論の空転などありようがなく、教育にあたり、自発創生、創意と工夫により実践するより他はない時代でもありました。」「昭和10年代、すべてにスケールは小さかったが、教育の愉しさはあらゆる苦悩に増していました。」「戦時中、不要不急の私学は閉鎖命令があったのに、調査官が調査で来校し再来校の日、内政部長は属官に、この学校は閉鎖してはいけない、と申され、教育生命の寸断なきを私どもは生徒のために喜びと語り合いもいたしました。」「昭和32年4月、面目一新した新校舎で入学式挙行。過去の卒業生一同が、恵まれない環境や施設、設備の中に、よくぞ学業に精励し、個人の成長をされ、教育の精華を家庭や社会の随所に小さく大きく咲かせてくれた卒業諸子に相すまない思いが胸迫りました。」「人に甘えてならず「不撓風雪」それは花にたとえて白梅の精をとり、校訓に校章にしてあるゆえんでもあります。」

 このような時代を経ながらも、一貫して「女性として身に付けなければならない知性、教養の練磨育成」を教育目標に掲げ、人としての優しさやぬくもり、奥ゆかしさといった気品を身につけ、社会や家庭おいて思慮深い判断で行動できる女性になるための教育活動を展開してまいりました。このような信念は、社会や環境がどのように変化しようとも、その真理は不変であると考えるからです。

 本校では新たなスタートとして、平成25年度から、「長野女子が変わる5つのキーワード」+2(新女子力・新部活)、をテーマに、新時代を生きる女性を育成するため「New校舎」「Newコース」「Newメソッド」「New授業」「New制服」のステージを展開しています。そして、これからも建学の精神「梅花不撓風雪」(ばいかふとうふうせつ)のもと、伝統を継承しつつ、新たな長野女子高等学校としての歩みを進めてまいります。ご支援、ご協力いただいた皆様方に厚く御礼申し上げますとともに、今後とも一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 

  長野女子高等学校長 小林健雄                             (担当:教務)

 

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