長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

今日のナガジョ

2018.08.22 Wed

明日からいよいよ新学期。さて、本日は本校インターアクトクラブが8/20(月)~8/21(火)に行った夏合宿の様子【二日目】をお伝えします。

 

二日目はまず、栄村の商工観光課を訪れ、課長の斎藤さんより村の観光あり方や課題をお聞きしました。栄村観光のメインは、昨日訪れた秋山郷や新潟県にまたがる苗場山麓のジオパーク、冬場のスキー場などになるそうです。一方、交通面でアクセスの悪さ、知名度の低さに課題があるとも教えていただきました。村の人口減少や若者の職場不足など、村の課題を解決するために、観光振興は欠かせないところですが、課題も多いようです。

栄村の観光協会と商工観光課は「震災復興記念館”絆”」に併設されています。体験談を含め、震災学習もさせていただきました。あれから7年経ちますが、地震に限らず自然災害はどの地域で起こってもおかしくありません。栄村の震災、そして復興、あるいは村が現在直面している課題は、今後日本各地(山村という意味では、特に長野県各地)で起こりうる問題だと思います。

 

続いて、村の歴史文化館「こらっせ」において、教育委員会生涯学習係の越智さんより、栄村の自然や文化、文化財についてご説明いただきました。この地域に暮らす人々が古くから何を生業にして、どのようなコトやモノを大切にしてきたのか、それを教えてくれるのが文化財です。村の魅力や良さを探すという意味でとても勉強になりました。この「こらっせ」は廃校になった小学校を改築して最近建てられたもので、地域の皆さんが自由に利用できるスペースになっています。
震災後、つぶれかけた家屋や土蔵には多くの歴史資料が残されていました。それらが有志の皆さんにより救出・整理され、こちらに展示されています。地域の宝ですね。

 

さて、いよいよ研修も終盤です。研修の最後に訪れたのが、村出身の元教師が営むお店「かどや」さんです。昼食とインタビューをさせていただきました。店主の齋藤充子先生は震災後、定年退職されたのを機に、お世話になった地域に恩返しをするため「かどや」さんを開店させました。オープンしてちょうど一年になりますが、地元のかたに支えられ、大変ぎわっているお店です。「恩返しをするつもりが、いつももらってばかりで」と地元の方からいただいた野菜がたくさん置かれていました。

 

充子先生は教職のご経験も非常に豊富で、県北信地域で40年にわたり小学校の先生をされていました。個人的なことで恐縮ですが、私も子どもの頃にお世話になりました。教育実践が素晴らしく、先生としても大変尊敬しております。この日もなぜか最後はみんなで皿まわし・・・さすがです。

今回の研修目的は、震災の学習と合わせて、栄村の良さと魅力を学ぶことでした。たくさんの魅力を発見できたと思いますが、最後はやはり「人」です。この研修での出会いを大切にしてほしいと思います。お忙しいところご協力してくださった栄村の皆様に心から感謝いたします。研修で得られたことを今後検討し、何らかのかたちで村の魅力発信につなげていきたいと思います。(担当:3学年)

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