長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

平成30年度 卒業式

2019.03.03 Sun

 本日、平成30年度の卒業証書授与式が盛大に挙行され、3年生63名が無事卒業いたしました。保護者の皆さまをはじめ多くの皆さまにご支援いただき、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。そして、卒業生の皆さん、保護者の皆さま、ご卒業おめでとうございます。少々、長くなりますが、今年度の答辞を載せさせていただきます。

 

平成30年度 答辞
 厳しい冬の寒さが和らぎ、校内を吹き抜ける風にも春の色が感じられる季節となりました。本日は、私たち卒業生のためにこのような式を挙げていただきありがとうございます。また、ご多忙の中をご出席くださいましたご来賓の皆様、校長先生をはじめ諸先生方、並びに保護者の皆様、在校生の皆さんに、卒業生一同心より御礼申し上げます。
 今日、この良き日、私たち63名は長野女子高等学校を卒業します。
 思い返せば三年前、真新しい制服に身を包み校門をくぐったあの日から、私たちの高校生活は始まりました。入学当初は中学校とは異なる五十五分間の授業に慣れないところもありましたが、少人数でおこなう授業や体験型の授業はとても新鮮でした。また、先輩方の多彩な活動の様子や優しくも厳しいその姿勢は、私たちの憧れでした。
 高校生活にも慣れてきた二年次には、後輩もでき、生徒会活動や部活動においても徐々に中心的な役割を担っていくようになりました。日々の学習も受験や進路を意識した内容となり、自分の将来を見つめる時期にもなりました。
 そして、三年次はアメリカでの修学旅行に臨みました。日本とは違う気候や食事、言葉の壁に戸惑うことも多くありましたが、ホームステイをはじめとした現地の方との交流のなかで、自分の世界を広げることができました。高校生活最後の一年は、それぞれの将来の夢や目標に向かって、挑戦する期間になりました。またそれと同時に、仲間たちと最後の白梅祭やクラスマッチ、芸術祭に取り組む大切な時間にもなりました。
 私は高校生活の中で、信頼できる仲間に出会い、自分の気持ちを素直に伝えることの大切さを学びました。これまでの私は、他の人に迷惑を掛けないように、問題はなるべく自分ひとりで解決したいと思ってきました。しかし、生徒会長という責任のある立場で、学校を引っ張っていく存在となったときに、自分ひとりではどうしようもない壁に何度もぶつかりました。そんなときに私を支えてくれたのは、同じ境遇にいる仲間たちでした。一人では抱えきれなかった困難も、仲間たちに打ち明けることで気持ちが軽くなり、乗り越えていけるようになりました。この仲間たちのおかげで、自分では気づけなかった視点を得ることができました。
 このように私たちが成長することができたのは、先生方、家族、友人をはじめ多くの人たちの存在があったからです。先生方はいつも私たちを陰ながら見守り、困っているときや問題を抱えているときには一緒に考えてくださり、私たちが自分の手で解決できるよう、導いてくださいました。
 また、これまで支えてくれた家族には心から感謝しています。高校生活の中で、自分の進路が本当にこれで良いのかと悩み、岐路に立たされた時、どのような選択をしても常に味方でいてくれました。つらくあたってしまったときにも優しく受け止め、そっと背中を押してくれました。これからも家族の支えに感謝する気持ちを忘れず、自分らしくいっそう成長していきたいと思います。
 そして、在校生の皆さん。三年間はとても短いです。思い切り悩んで、思い切り笑って、高校生活を楽しんで下さい。みなさんの学校生活がより豊かなものになるよう願っています。
 私たち卒業生はこれからも建学の精神、「梅花不撓風雪」にある「礼儀を重んじ、思いやりの心を持つ」ことを忘れず、私たちを支えてくれる全ての人へ感謝の気持ちを持ち、未来へと邁進していきます。
 最後になりますが、ご来賓の皆様、校長先生をはじめ諸先生方のご健勝と、長野女子高等学校の更なる発展を祈念し、答辞といたします。
平成三十一年三月三日

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