長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

今日のナガジョ

2019.10.28 Mon

 

  秋冷えのする時期ですが、今日は日差しもおだやかで暖かい一日となりました。先週、富士山で初冠雪が観測されたように、雪の音が近づき、晩秋を過ぎる頃には雪の香りが漂うのかもしれません。寒さが堪える時期となります。台風19号等による災害で被害を受けられた皆さまには一日も早い復旧と、ご健康を心からお祈り申し上げます。

 さて、富士山といえば、万葉集にある山部赤人の歌「田子の浦ゆ、うち出でて見れば真白にぞ、不尽の高嶺に雪はふりける」が有名ですが、ここでの富士山は「不尽」山です。「不死」山というのは、かぐや姫伝説の竹取物語から。かぐや姫を我が子として愛して育てていた翁(老夫婦)やかぐや姫に求婚していた帝は、月に帰らなければならなくなったかぐや姫から不死の薬をもらいますが、老夫婦はその薬を飲むこともなく、帝も「こんな薬は今となっては何の必要があろう」と大勢の部下(兵士)を従えこの世で一番高い山へ持って行き、その煙が姫に見えるようにと頂上で焼きました。だから「不死」山。でも、もう一つ、竹取物語には「士(つわものども)あまた具して山へ登りけるよりなむ、その山を富士の山とは名づけける。その煙今だ雲の中へ立ち上るとぞ、言ひ伝えたる」という一文もあって、だから「富士」山。このように『竹取物語』では、富士山の名前の由来として「不死の山」から「富士の山」と名付けたとあります。が、実は富士山というの名前の由来はこれといった定説がないそうです。謎です。 

 それにしても、5人の求婚者を破滅させ、帝の求婚にも応じない謎の天女かぐや姫。月の住人が犯した、地球に飛ばされる(流される)ほどの罪っていったい何だったのでしょう…。そういえば、『竹取物語』そのものが誰が書いたのかわからないという作品です。謎です…。(富士山の画像は、https://www.pref.shizuoka.jp 静岡県 ライブカメラ富士山ビュー より 。担当:教務)

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