2014.05.15 Thu
2学年の選択授業(現代文)で「調律師のるみ子さん」(いしいしんじ著)という作品に取り組んでいます。るみ子さんは腕利きの調律師ですが、10年前に事故に遭い指が不自由です。人差し指と親指が無いのです。そんなるみ子さんは依頼されたピアノのチューニングを実はいつも一音、わずかだけ外しておきます。なぜなら・・。ある日るみ子さんは盲目の老人にチューニングを依頼されます。チューニングを終えたるみ子さんはしかし老人にその音を否定されてしまいます。こらえるるみ子さん。実はるみ子さんには小さな秘密があったのです。それは事故で指が無くなってしまう原因となったある出来事です・・・。というわけで、るみ子さんががピアノの調律演奏する場面を、ピアノの横で朗読してみました。するとすると・・・なんということでしょう。匠の技に、見事に蘇ったピアノの響きが聞こえてくるかのような、そんな空気に包まれたのでした。(担当:3学年)