長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

今日のナガジョ

2014.12.08 Mon

small-人権「どっかに行こうと私が言う どこ行こうかとあなたが言う ここもいいなと私が言う ここでもいいねとあなたが言う 言ってるうちに日が暮れて ここがどこかになっていく」 今から66年前に「12月10日を人権デーと決めて、その日に加盟国すべてが人権について啓発活動を行うこと」と決議されました。日本では12月4日から12月10日までの1週間を「人権週間」としていろいろな取り組みを行っています。そして自尊感情を育てようとか自己肯定感を大切にしよう、ほめて育てようなどということが言われるようになりました。だれかに認められる、自分を認めてあげることで育つからです。でも大人が子どもをほめる場合は注意が必要だといわれます。ほめているのはあなたの期待に応えたからでしょ、うまくいかなかったときは文句ばかり言って怒るじゃないか、期待に応えられなかったから。というわけです。大人に認められるよりも友達に認められた方がずっと自信につながるということもあります。学校の授業に互いを教えさせるというようなことが増えたのもそんな理由かもしれません。それでも学校という所にはいじめは一切ありません、と言い切ることができないのもまた事実です。人権という言葉は難しい…です。認め合うだけでなく、補い合うことができるようになったらまた別の小さなしあわせがやってきてくれるかもしれません。「私が迷子になったらあなたが手をひいてくれる あなたが迷子になったら私も地図を捨てる 私が気取ったらあなたが笑いとばしてくれる あなたが老眼鏡を忘れたら私のを貸してあげる そして私は目をつむり頭をあなたの膝にあずける」 (担当:教務 詩の出典はどちらも谷川俊太郎詩集『女に』より)

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