長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

創立記念日

2019.05.20 Mon

「山月記」は、夏目漱石の「こころ」、芥川龍之介の「羅生門」を押さえ、高校教科書最多掲載作品なのだそうです。(初めて教科書に掲載されたのが、1951年。『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』(佐野幹著)という本も出版されています)。現代文Bの教科書で読んでみました。内容は「詩人になり損ねた男が、やがて発狂して虎になってしまう」という話。主人公の李徴(りちょう)は言います。「おれには、臆病な自尊心と尊大な羞恥心があった。この抑えることのできない尊大な羞恥心が自らを損ね、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、ついにおれを虎に変えてしまったのだ。」と。有名な「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」の場面です。自尊心を飼い太らせて自意識過剰になることなく、他者を思いやる気持ちを大切にする。改めて生徒に向き合う姿勢を再確認しました。明日は、本校94回目の創立記念日です。(担当:教務。写真は、初代、二代目の制服姿の様子(現在の制服は三代目)。場所は旧校舎の正門と修学旅行 ~沖縄(-H9)、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー(H10-H25)~。)

 

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