長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

「三輪たんぼ」について

2019.08.08 Thu

「今日のナガジョ」ではあまりお伝えしてこなかったのですが、今年の4月から学校の駐車場付近のちょっとしたスペースで稲作をはじめています。これはインターアクトクラブが地域おこしの活動としてはじめたもので、「三輪たんぼ保存プロジェクト」と呼んでいます。もともと三輪地区は古代より稲作がさかんな地域で、古代条里遺構も確認することができます。しかしながら、かつて「三輪たんぼ」と呼ばれたこの田園風景も戦後の宅地開発にともない昭和の終わり頃には姿を消し、地区内に残る田んぼは現在たったの一枚のみになってしまいました。そこでこの「三輪たんぼ」を保存していこうという企画を考えました。

2・3坪のスペースを開墾するところからはじまり、大量の石や根にとても苦戦しましたが、40cm程度の深さを確保することができました。これは見た目以上にしんどい作業で、約1ヶ月程度かかりました。

その後、水漏れ防止用のガードと防水シートをほどこし、そこに石を取り除いた土を入れていきました。水は「三輪たんぼ」が取水していた裾花川水系にあたる湧水「瓜破清水(うりわりしょうず)」(西長野)を一部使用しています。

苗はコシヒカリになりますが、知り合いの農家さんに分けていただきました。6月上旬にはやや遅い田植えをおこなって、看板も自作しました。苗は順調に生長し、長かった梅雨も、この夏の猛暑も乗り切ろうと頑張っているところです。小さな田んぼですが、開墾から田おこし、田植え、水管理、中干し、除草、防虫などなど、自然相手の大変さを思い知る毎日です。そろそろ、出穂(しゅっすい)の時期なのですが、まだ確認できていません。学校は夏休みに入っていますが、水の管理がとても大切な時期なので、天候・雨量の状況をふくめ目の離せない日が続きます。(担当:係)

 

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