長野女子高等学校

NAGAJO DIARY今日のナガジョ

創立記念日

2021.05.21 Fri

 本日、5月21日は本校の創立記念日になります。本校は今年で創立96年目を迎えました。あと4年で100周年、感慨深いものがあります。1925(大正14)年の開校以来、それぞれの時代における社会の要求に応えながらも、一貫して女子教育を行ってきました。今日はその長きにわたる歴史の1ページをご紹介したいと思います。

<創立記念日のナガジョ記事>

2014.05.21 vol.1
2015.05.21 vol.2

2016.05.21 vol.3
2017.05.21 vol.4
2018.05.21 vol.5
2019.05.21 vol.6
2020.05.21 vol.7

 今回(vol.8)は新型コロナウイルスの影響でなかなか歌えていない本校の校歌について紹介したいと思います。
 作詞を担当された老川密信先生の回顧(「校歌によせて」『白梅 創立40周年記念号』1965年発行)によると、校歌がつくられたのは1954(昭和29)年のようです。当時、老川先生は本校の校医を務めておりましたが、その一方で、アララギ派の歌人としてもご活躍されていたそうです。アララギ派は正岡子規の門下生たちを中心とする短歌の歌人グループになります。一般的には写実的で、生活に密着した作品が多いとされます。
 そのため、老川先生は短歌について、当時の生徒たちにお話しされたことがあったそうです。それを知った時の小林倭文校長先生が校歌の作詞を依頼されたそうです。
 確かに歌詞をよく見ると、すべて4小節で七・五調になっています。そして、当時校舎の置かれていた長野市岡田町(裾花川畔)の四季の移ろいが、春夏秋冬の四節(1~4番)にまとめられています。先ほどの老川先生の回顧では「すべて想像ではなく自分の体験し凝視した自然を自由に歌った」と述べられています。自然の清らかさと生徒の純真さを対比させているようにも感じます。素朴で率直な表現はアララギ派の作品に通じるものがあります。
 冒頭で述べた通り、新型コロナウイルス感染症対策のため、全校で校歌を斉唱することはかないません。全校の皆さん、関係者の皆さま、本日はぜひ各ご家庭で独唱していただけたら幸いです。(担当:係)

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